グレース・ケリーの愛した黄金のフルーツ、食用ほおずきとは?
スーパーフード・食用ほおずきは、南米ペルー原産(ヨーロッパとの説もあり)のナス科の植物。フランスやイタリアでは昔からおいしい食材として盛んに栽培され、料理の付け合せやサラダにしたり、デザートやケーキに添えたりして親しまれてきました。生のほおずきをチョコレートでコーティングしたほおずきチョコも知られています。
女優からモナコ公妃になられた、グレース・ケリーさんも、食用ほおずきにホットチョコをつけ、黄金のフルーツとして大変お気に入りのようでした。(「グレースケリーとほおずき」で検索)
日本でも各地で栽培されて、ストロベリートマト、オレンジチェリーなど、様々な名称で販売され、糖度の高い甘いものから酸味の強い酸っぱいものまで、色々の品種があります。 中でも八ヶ岳山麓富士見高原で栽培される「太陽の子」は、最高においしい高級品のブランドとして、プロの料理人の方々からも絶賛されています。
学名は大きく分けて physalis pruinosa(日本名:ショクヨウホオズキ) と physalis peruviana(日本名:シマホオズキ) の2種類に分けられます。「太陽の子」はphysalis peruvianaでオレンジチェリー、ゴールデンベリーなどと同じ品種にあたります。
スーパーフードとは:一般的な食品より栄養価が高く、栄養バランスに優れ、ある一部の栄養・健康成分が非常に多く含まれる食品。
スーパーフードと言われる食用ほおずき、人気のヒミツは!
【その1】食べて驚く、新鮮なおいしさ
食用ほおずきは、どんな味がするのでしょうか?
一見するとオレンジ色のプチトマトを思わせるほおずきですが、ひと口食べてまず驚くのは、その芳醇な味わいです。マンゴーやライチを思わせる高貴な香りと、メロンやブドウのようなジューシーでフルーティな甘み、それにフレッシュな酸味などが加わって、今まで味わったことのない新感覚のおいしさを感じさせてくれます。
天使の羽のようなうすい衣(=ガク)に包まれた黄金色の実は、まさに太陽の恵みをギュッと凝縮した貴重な自然のひとしずくといえそうです。
【その2】美と健康にうれしい成分がたっぷり
食用ほおずきには、ビタミンA、C、鉄分など、美と健康にうれしい成分が豊富に含まれています。特に高脂肪肝ビタミンと呼ばれるイノシトールが多いことで注目されています。
イノシトールは肝臓に脂肪が溜まりにくくしてくれるほか、コレステロールの流れをよくして動脈硬化を予防したり、リン脂質の重要な成分として脳に栄養を送る役目も担うといわれています。
動脈硬化やコレステロールが気になる人、抜け毛や湿疹を防ぎたい人などにうれしい成分といえます。
生のほおずきの可食部100g当たりの成分
エネルギー 67kcal ビタミンA 720IU 無機質
水分 83.9g B1 0.11mg カルシウム 7.2mg
タンパク質 1.8g B2 0.04mg リン 43.2mg
脂質 1.2g C 11mg 鉄 0.78mg
炭水化物 12.3g ナイアシン 1.77mg
灰分 0.8g
日本食品標準成分表には記載がないため、アメリカのデータを参考にしています。
BIG NEWS
5月20日 日本栄養・食糧学会で、ほおずきの茎と葉から抗肥満効果が確認されました。
八ケ岳 富士見スカイフアームが提供した食用ほおずき「太陽の子」の葉と茎の部分から脂肪細胞の脂肪蓄積の抑制に作用する成分が含まれている事が学会で発表され、地元の新聞に大きく取り上げられました。今後研究が進めば抗肥満食品などへの応用が期待されます。
このポスター 4.謝辞の部分に富士見スカイファームが掲載されています。